【書評】小説「死亡フラグが立ちました!」七尾 与史:ネタバレなし感想

こんにちはー。くまぽろです。

読んだけどレビュー書いてない本が、どんどん溜まっていく今日このごろです(:3_ヽ)_

2020年の8冊目。
死亡フラグが立ちました!」のあらすじと感想をまとめました。

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死亡フラグが立ちました!

死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫)

著:七尾 与史(ななお よし)

★★★★☆
(かなりおもしろかったので、星5でもいいかも…?)

「死亡フラグが立ちました!」は、コミカル系ミステリー小説
章ごとに別の登場人物の話に切り替わって、だんだんすべての話がつながってくる、というタイプです。

第8回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉(編集部推薦)に選ばれています

わたしは以前にLINEノベルで無料で読んだんですが、LINEノベル、サービス終わっちゃいましたね。。(2020年8月でサービス終了)
愛用してたので悲しい。

ちなみに、LINEノベルで読んだのは「無修正版」という、実際「このミス」に選ばれたときの元の原稿のようです。
本屋さんで売られているバージョンは、冗長だったり間延びしてしまったところをカットした版らしい。
カット版を読んでたら、星5つけてたかもなぁ。

あらすじ

『このミス』編集部が驚愕した話題作!
“死神”と呼ばれる暗殺者のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される——。

特ダネを狙うライター・陣内は、ある組長の死が、実は“死神”によるものだと聞く。
事故として処理された組長の死を調べるうちに、他殺の可能性に気づく陣内。
凶器はなんと……バナナの皮!?

【死亡フラグ】とは、漫画などで登場人物の死を予感させる伏線のこと。
キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。

Amazonより引用

感想(ネタバレなし)

「事故死や病死、自然死などに見せかけて、計画的に暗殺できたら、完全犯罪ができるのでは…?」
って考えてみたこと、ありませんか?

わたしは、ありますね。
子供のころだったか忘れちゃいましたが、なにかのきっかけで、ふと思いついたような。
「死亡フラグが立ちました!」は、まさにそれをミステリー小説にしたものです。

殺人の依頼を受け、事故死に見せかける殺し屋「死神」。
綿密な調査を経て、ターゲットに仕掛けられた巧妙な罠。

そんな死神の都市伝説を主人公が追いかけていき、少しずつ少しずつ話がつながって、死神の大きな大きな作戦が見えてきます。
その構成がすごく良くて、めちゃくちゃおもしろい!

あと、文章の雰囲気や設定などが、コミカルな感じなのも好きでした。
なんてったって、凶器にバナナの皮が使われてるくらいですからね。
そう、あのマンガとか、マリオカートとかに出てくる、ツルッとすべるバナナの皮ね。笑

他にも「そ、そこまで巧妙に誘導されていたのか…!」っていう罠がいっぱいです。
けっこう子供っぽいバカバカしい設定なのに(いや、だからこそ?)、こんなに続きが気になってどんどん読んじゃうとは…!

これ、シリーズものなので、他のもそのうち読んでみたいと思います〜。
以上!