『ザ・バイブル 読むだけで身につくお金と人に好かれる習慣』
著 : 菊地英晃
とてもおもしろかった!
ネットワークビジネスで成功するためのハウツー本としてもとても具体的でわかりやすいし、物語形式で主人公が悩みながら少しずつ成長していく姿が描かれていて読みやすい。
これ自体はネットワークビジネスの話だけれど、中核にある大事な部分は、ビジネスで成功し、かつ人生を豊かにするために、必要不可欠なことだと思う。
これの直前に読んだ『星の商人』と特に共通するのが、人を助けることで自分が成長していくこと、信頼できる仲間を見つけて増やしていくこと。
ネットワークビジネスにおいては特にそれが顕著なのだろうけど、他のことにおいてもきっと同じだと思う。
また、一番心に残ったのは、起こることすべてが自分にとって意味があること、そしてそれに感謝すること。とても共感できた。
自分はがんばったのに報われないときや、相手に明らかに非があって苛立ってしまうときは、なかなかこう思えないときも多いのだけど、結局それを誰かのせい、環境のせい、社会のせいにしていたら、何も変わらないと思う。
変えたいのだったら、まず自分が変わらないといけない。
自分に何か原因を見つけたり、自分で対処法を考えたり、自分の考え方を変えたりしないと、世界は変わらない。
そして、どんなことも次につながるのなら、自分の成長につながるのなら、感謝できるということだ。何歳になっても、そうやって成長していける自分でありたいと強く思う。
この本で気になったのは、ネットワークビジネスだったら何でも良いわけじゃないと思うってことと、良いネットワークビジネスでも自分が愛用者になれないようなものはだめじゃない?ってこと。
まず、やっぱりネズミ講と変わらない悪徳商法も存在するので、それをよく見極める必要は絶対にある。商品やビジネスの仕組みや組織が健全であるかはきちんと見定めなくちゃいけないと思う。
そして、それをクリアしたとしても、自分がその商品の愛用者になれる(=お金払ってその商品がほしい!と思える)のでなければ、それは違うんじゃないかなと思う。
この本では、たぶんネットワークビジネス全般での成功するやり方に焦点を絞りたかったからだろうと思うけど、商品については「健康食品」ってことしか出てこない。
なので、商品への愛着とか、商品がいかに良いと思ってるかってことは、ほとんど具体的な話が出てこないので、ちょっと実感に欠けるとこはある。まぁ何かに特化した話にしちゃうと、それはそれで、違うビジネスやってる人からは読みにくくなっちゃうのかもしれないけど。
でも現実には、自分が本当に商品を良いと思えるかってことも、とても大事なんじゃないかなと思った。
ちなみに、ネットワークビジネス(=マルチレベルマーケティング、MLM)とネズミ講はどう違うの?って話は、ぐぐるとわかりやすい解説がいくつも出てきて、すぐ理解できます。
前から興味あったネットワークビジネスについて、最近いろいろと考えたので、その話もまた次のブログあたりで。
ではでは、今回はこのへんで〜。