【書評】「大富豪の投資術」マーク・モーガン・フォード:7年以内に経済的自立を実現する

こんにちはー。くまぽろです。

今回は、アメリカの著述家、起業家であるマーク・モーガン・フォードによる『大富豪の投資術』を紹介します。

投資やお金に関する本は、かなりひさしぶり!
お金持ちになる、ということ以上に、「豊かに生きる」とはどういうことかも考えさせてくれる本です。

スポンサードリンク

「大富豪の投資術」マーク・モーガン・フォード

大富豪の投資術
著:マーク・モーガン・フォード + レガシーリサーチグループ

★★★★☆

一言でいうと、
蓄財するための正しい考え方を伝えてくれる、堅実で正直な本
です。

著者のマーク・モーガン・フォード(別の著作ではマイケル・マスターソンのペンネームを使用)は、アメリカで数々のベンチャービジネスを成功させた人物であり、『大富豪の起業術』といった本も出しています。

感想

著者は、元々は年収350万円のサラリーマンだったそうです。
めっちゃ普通で親近感湧きますね。

そこから、「自分はお金持ちになることを最優先事項にする」と決意して、まずは年収をアップするための方法を考え、かつ無駄な支出を減らし、そういった努力を積み重ね、さらに起業をし、不動産投資をし、、、と次々とステップアップして、大富豪になったとのこと。

その自身の経験や、その後たくさんの人に蓄財のアドバイスをした結果、誰でも7年で経済的自立を達成できる、と確信したそうです。

経済的自立の定義は、はっきりとは書いてなかったかもしれませんが、「お金の心配をしなくてもいい状態になる」という感じだと思います。
(著者は必ずしも早く退職することを薦めていないです)

「そんなの夢物語では?」
「その人はたまたま上手くいったかもしれないけれど、自分にできるとは思えない」

そんなふうに思ってしまうかもしれませんね。
もちろん著者と同じようにできて大富豪になれる、とまでは思いませんが、本書のアドバイス自体は非常に適切ではないかと思いました。
 
 
本書では、一朝一夕にお金持ちになれるわけではない、一歩一歩具体的に積み重ねていくしかない、ということを最初のほうで何度も強調しています。

特に、無駄な支出をおさえることができていないタイプの人には耳が痛い話が多いと思います。
もっと家賃の安いところに住めないか考えるとか、ブランドものというだけで無駄に高いものを買わないとか。

少し給料が上がったら、もっと贅沢したいと思って支出も増やしてしまったらなかなかお金持ちにはなれない、という至極当たり前のことをはっきり書いています。

あとは、学んだことをどれだけ自分事として真剣に考えて実行できるか。

500ページあるので、なかなか分厚く重量がありますが、最初の3分の1くらいで考え方や最初にすべきことが説明されているので、その辺りをよく読み込むことが一番大事だと思います。

後半の不動産の話や株の話は、最初はさらっと読むだけで十分。その手前が実行できていなければ意味がないかなと。
読んで満足して終わってしまうよりは、前半について深く自分で考えて実行に移せるかにかかっていると思いました。
 
 
と、まあここまで肯定的に書いてきたんですが、わたしとしては、お金を稼ぐ事自体を目的にするというマインドからは少し前に抜け出せたので、この本を一歩引いた目線で読めたことがとても良かったです。

お金は生きていくのに必要ですから、その部分で悩んでいる人にとっては良いアドバイスはたくさんあると思います。
ただ、読む人が「お金を持っているかどうかで幸せかどうかが決まる」と考えているとしたら、これを読んだところで幸せに近づけるかは怪しいです。

いっしょに事業をしているうちの旦那さんと、「必要以上にお金を稼いで、それが何になるのかな」と話したことがあるんですよね。
わたしたち、あまり物欲がないもので。笑

というのも、例えばちょっと高いごはんをたまに食べに行ったりはするんですけど、値段と美味しさ・満足度は別に比例しない、ってすぐわかるんですよね。
食材の良さや調理のこだわりが一定程度まで行けば、正直そこから上の値段は、ブランド名やステータスに対して払うお金で、別にそれは自分の幸福度にはつながらないので。

卵かけ納豆ごはんとか、豚汁とか、冬のみかんとか、日常に安価に食べられるものでもう十分「うま〜、幸せ〜」ってなれるわけです。笑
 
 
ですがその上で、わたしは今の事業の他に、自分がやりたいことが少しずつわかってきたので、そのための資金としてお金を増やしておくに越したことはないなとも考えています。

なので、良いアドバイスはこれからしっかりと役立てて、堅実に投資をしていこうと思いました。
このブログを読んでくださったあなたも、自分や周りの幸せのために、お金と上手につきあっていただければ嬉しいです。

以上!