こんにちはー。くまぽろです。
今回は、前に読んだ『ワクチンの罠』に続き、世界の実態を知るための本です。
「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」安部芳裕
著:安部 芳裕(あべ よしひろ)
★★★★☆
今の世の中のお金のしくみ、世界のしくみに興味を持ちはじめて読んだ本。
2008年出版なので、少し古め。
歴史的な出来事など、内容すべてが事実かどうかはわかりませんが、大量の文献を参考にして書かれていて、非常におもしろいです。
概要
最初に、「お金とは何か」という定義から始まって、どのように発展してきたか、そしてどこに問題があるのかを明確に指摘してくれます。
中盤からは、その金融のしくみを作ったロスチャイルド家が、歴史の重要な場面でどう関わってきたか(というか関わってない部分がないのではと思う)が語られます。
この歴史部分がほとんどのボリュームを占めてます。
そして、最後に、世界の現状としてどんな問題が起こっているのかと、それに対する提案、という構成になっています。
最初のほうに出てくる「利子」という仕組みの問題点をわかりやすく描いた寓話が秀逸です。
以下、写真で引用します。
利子って当たり前にあるものだったので、今まで疑問に思わなかったのですが、こう単純化して考えると「無から有を生み出しているので、格差が生まれるのは当然」ということが、すごくわかりやすいですね。
感想
最初にも書いたように、この本に書かれていることがすべて事実なのかどうかは正直わかりません。
ですが、上に挙げた利子の話のように、今までぼんやりと感じていたものに、的確な説明がなされてハッとしたり、歴史的な出来事の背景が「なるほどね」と腑に落ちるものだったりと、非常におもしろい部分が多かったです。
主要なものを以下に挙げておきます。
わたしはけっこう世界の裏話的なことを調べたりしたので、初耳ではないものもいくつかありました。
(全部が真実かはわかりませんが、説得力がある指摘も多いです)
・中央銀行は国有ではない。一部の民間人に、通貨発行益が搾取されている。FRB(連邦準備制度理事会。アメリカの中央銀行)はほぼロスチャイルド系が株主、あとはロックフェラーとモルガン。政府は1株も持っていない。
・ジョン・F・ケネディは、FRBを私有する銀行家を排除しようとして暗殺された。
・世界最古の通信社AFP通信の創業者はロスチャイルドに雇われた。さらにその部下が作ったロイター通信も。現在の主要メディアも資金の出どころは、ほぼロスチャイルド系。
・1929年の世界恐慌はFRBが引き起こした。倒産した銀行をモルガンとロックフェラーが吸収、紙切れ同然の株券も買い占め。
・ナチスにユダヤを迫害させたのはシオニスト(=ユダヤ過激派)。その迫害が、イスラエル建国のバネとなり、戦争後にユダヤ人が世界にアピールしていくバネとなるという思惑。
・真珠湾攻撃は先制攻撃するように仕向けられた。ワシントンでは攻撃されることをわかっていながらハワイに連絡しなかった。
・途上国は欧米の借金漬け政策によって支配された。(仕組みを一言で説明するのが難しいので割愛するけど、めっちゃえぐい。抜け出しようがない)
・9.11はテロではなく自作自演。これを口実に、アメリカはアフガニスタンやイラクに戦争をしかけた。
元々アフガニスタンは麻薬の一大生産地だったが、タリバン政権では厳しく取り締まられていた。が、侵攻後の親米政権では麻薬生産が大幅に増えた。イラクにも大量破壊兵器なんてなかった。
・二酸化炭素による地球温暖化は嘘。かなり多くの学者が温暖化に対する異論を唱えているのに、マスコミは無視。
うーん、こんなとこでしょうか。ありすぎて、まとめづらいです。
詳しく気になった話題がある方は、ぜひ本書を読むなり、ネットで調べるなり、してみてください。
こういうのを「陰謀論だ」と一蹴する方もいますが、そう扱うのははっきり言ってナンセンスだと思います。
「陰謀論」っていう言葉だけで否定するのは、思考停止してるだけというか。
常識だと思ってることって、ほとんどメディアや教育によって作り上げられたものですよね。
教科書に載っていることなんて、体制に都合のいいように書かれてる部分がたーくさんあると思いますし。
「他のこういう事実と照らし合わせて、ここは間違ってる」「この部分は根拠がなく憶測にすぎない」など、根拠をもとに論理的に指摘するのは、きちんと議論になって良いんですが、そういう根拠もなく嘘だと決めつけるのは、先入観に凝り固まりすぎて、見る目が濁ってるのに気づけてない状態だと思います。
もちろん逆に、全部を鵜呑みにするのもまた危険ですが。
すべてを一度は疑って確かめる姿勢が必要だなって、最近しみじみと思います。
以上!