【書評】『子供たちに伝えたい「本当の日本」』神谷宗幣:参政党代表の考えを知る入り口に

こんにちはー。くまぽろです。

現在、ネット上でも注目されている新しい政党、「参政党」

2022年7月の参議院選挙で比例の得票数で176万票を取り、参政党から初の参議院議員となったのが神谷宗幣さんです。

(参考までに書くと、近いところだと、国民民主党315万票、NHK党125万票、れいわ新選組231万票でした)

「参政党の党代表でもある神谷さんって、一体どんな人なの?」
「どんなことを主張しているの?」
ということがよくわかる、『子供たちに伝えたい「本当の日本」』を紹介します!

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「子供たちに伝えたい「本当の日本」」神谷宗幣

子供たちに伝えたい「本当の日本」
著:神谷 宗幣(かみや そうへい)

★★★★★

今の日本の状態は、歴史から見て、そして海外から見て、一体どういう状況なのか、すごくわかりやすく入ってくる本です。

ぜひリンクからAmazonのレビューも見てみてほしいです!
レビューを書いている人たちの気持ちが私にとってすごく共感できるものでした。

知らない事実を知れたこと。日本人であることの誇りが持てた。

本当にバカでした。あまりにも日本の本当の歴史を知らなすぎて、切なくなりました。先祖や先人の方々がどれだけの想いで、日本を守ってきてくれまのか!
(原文ママ)

日本の歴史認識についての本は何冊か読んでますが
一番、わかりやすいのでおすすめです。
子供に語りかけるような言葉とポイントを抑えてある!!

概要まとめ

内容カンタンまとめです。

・神谷さんが歴史や日本について勉強し始めたきっかけ

今の教育で教わる日本の歴史は、主にGHQによって作られた、日本を好きになれない歴史観である
(外国では当然自分の国を好きになれるように歴史を教わる)

・メディアでも歴史だけでなく、食・健康・経済など多くの語られないことがある

受け取る情報が変われば、意識が変わり、人生が変わる

・子供たちに伝えていくために、具体的に何からはじめるか

感想

普通の本の厚さ(237p)によくまとめられたなと思うくらい、中身の内容としてはぎっしりです!

でも全然読みやすく構成されています。
その分、各分野の話の根拠などまで細かく説明しているわけではないので、「鵜呑みにせずに自分で調べてほしい」と繰り返し書かれています。

「子供に伝えたい」というタイトルで中学生くらいが読むことも念頭においているからか、文体が語りかけ口調なので、それが好きかどうかは人によるかもしれません。笑

私はこれまでに読んだ本や動画から、中身の大半は理解していましたが、それでも「これ後から調べよう」と思ったことなど、気になったところに付箋貼ったら、まあまあの量になりました。


 
 
内容としてはたくさんあるのだけれど、その本質的なところは、私たち日本人はあまりにも本当のことを教わっていない、ということ

その一例を本書から引用します。
長めの引用にはなるけれど、歴史をどう学び直せるかの良い一例だと思うので、お付き合いくださいm(_ _)m

「大航海時代」は「大侵略時代」

今から500年前に、ヨーロッパを中心に大航海時代が始まった。
ちなみに大航海時代というと、ものすごくロマンチックな響きがあると思うけど、これはあくまでも白人から見た、ヨーロッパの人たちから見た視点だということを、まずは心に留めておいてほしい。なぜかというと、アメリカやアジアから見た場合、全く逆の捉え方になって、「大侵略時代の始まり」ということになるから。

ここでまず、多くの読者が「えっ?」って、一回立ち止まることになると思う。なぜなら、学校では普通に「大航海時代」って教えられてきたはずだし、教科書にも歴史の本にも、「大航海時代」って書かれていて、「大侵略時代」っていうふうには、表現されていないから。

ここで僕が何を伝えたいのかというと・・・。
日本人が学校で学んできた歴史というのは、西洋側から見た歴史観が基準になっていて、日本側から見た歴史を学んでいるわけではない、ということ。

・・・(中略)・・・

大航海時代にコロンブスのような探検家を海外に派遣していったのは、スペインやポルトガルなんだけど、なぜ彼らが海に出たのかというと、大きな理由は一つ。彼らには欲しいものがあったからなんだ。それは胡椒とか、金とか、自分たちの国では生産できないような稀少な産物。それをアジアに取りに行く目的があった、ということなんだ。

・・・(中略)・・・

でも当時は、航海技術が今ほど発達していなかったので、海を渡っていくのは船や船員を揃えるのにお金もかかるということは目に見えていた。それでも彼らが海に出たのは、それだけ儲かる命懸けのビジネスだったから。

そこでコロンブスたちは、自分たちのビジネスプランを王様たちにプレゼンして、
「10億円の出資をしてくれたら、成功した暁には100億円にして返しますよ〜」
なんてうまいことを言って、お金を集めたというわけなんだ。

ビジネスプランと言うと聞こえはいいけれど、実際にやろうとしていたことは、一言で言うと「略奪」や「奴隷売買」(汗)。コロンブスといえば新大陸を発見した偉人、っていうイメージなんだけど、こういう史実を知ると、本当にそうだったのかな?っていう新しい視点も生まれてくるよね。

平和に暮らしていたのに、急に船でやってきて資源や人を奪っていく一団なんて、こられた側からすれば海賊としか言いようがない。だから歴史を見ていく時、こうした奪われる側の視点も持っておかないといけないということなんだ。

この例のように、私たちが教育を通して、またメディアを通して慣れ親しんできた情報は、ものすごく欧米フィルターがかかっています。

それは戦後のGHQによる言論統制で、「日本人が二度と歯向かってこないように腑抜けにしよう」としたのが一番の大きな原因です。
GHQはその目的のために、下記のようなことを徹底しました。

・日本人が日本を好きになれないようにしよう
・欧米のほうが優れていると思い込ませよう
・本質的なことに興味を持たせないようにしよう

(本質的なこと=自分の人生をしっかり考えられるような哲学的考えや、自分たちの生活の土台となっている政治・経済など)
・その代わりに娯楽に目を向かせよう

テレビや新聞の報道が「少し」偏っている、という認識がある人はそれなりにいると思いますが、実際はそれは「少し」なんてものじゃなく、価値観が大きく変わってしまうほど、自分がこれまで生きてきた人生がぐらつくほどに、私たちは本質的な情報から遠ざけられているんです

そういったことをあまり認識していない人に知ってもらうきっかけとして、この本はとても良い本ですし、また現在、参政党で奮闘している神谷宗幣さんが、どうしてそういうことを勉強するに至ったのか、それがどう今の行動につながっているのかがよくわかる本でもあります。
 
 
そして最後に付け加えるなら、こうした新しい視点を得て、本質的なことが飲み込めてくると、自分の人生観がぐんぐん変わってきて、
「幸せってなんだろう」
「自分の残りの人生を、わたしはどう使いたいんだろう」
というふうに、自分の人生の本質を見つめられるようにもなります。

神谷さんも本書の中でこう書いています。

受け取る情報が変わると、こんなに人は変われるんだ。
意識が変わって、生き方まで変わってしまう、と。

 
 
実はわたしも想いに共感し、参政党員として活動しています。

ネットではいろいろ変な噂が書かれたりもしますし、わたしも中に入ってみるまではそれが気になったりもしました。
でも、自分の住む地域で実際に他の党員さんと活動すると、皆さんとてもまっすぐで良い人たちばかりです。
お金にもならなくて(むしろ持ち出しで)、時間や労力ばかりかかるのに、「自分にやれることをやって、地域や日本を良くしていきたい」という想いだけで活動しています。

(もちろん中には、ちょっとどうなの?っていう人もいるとは思いますよ。それは人がある程度集まれば、どこでもある仕方がないことです)

わたしもこうして勉強や発信を続けて、一つ一つやれることをやっていきます。

以上!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!