こんにちはー。くまぽろです。
最近わりと堅くて難しめな本や聖書のような解釈に悩む本などを読むことが多かったので、「小説で、ポップで気楽に読めて、面白いやつ読みたい!」という欲求がありまして。
友達が「岸辺露伴の小説版いいよ!」と推してくれたのをきっかけに、『岸辺露伴は叫ばない』を図書館で発見して借りてきました。
「岸辺露伴は叫ばない」原案:荒木飛呂彦
岸辺露伴は叫ばない
著:維羽 裕介(いば ゆうすけ)、北國 ばらっど(きたぐに ばらっど)、宮本 深礼(みやもと みれい)、吉上 亮(よしがみ りょう)
企画・原案:荒木 飛呂彦(あらき ひろひこ)
★★★★☆
マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる、漫画家・岸辺露伴を主人公にした作品です。
本記事はネタバレ無しで紹介します。
読んだことがない人のために一応説明すると、『ジョジョ〜』は「スタンド」という異能力を使ったバトル漫画です。
主人公達は、自分の分身のようなスタンドを呼び出すことができ、そのスタンドがそれぞれ特殊能力を持っています。
たいてい敵の能力が未知なので、相手の能力を探りながら戦ったり、いつのまにか罠にかけられていたりと、ドキドキ緊迫させられる、キャラの知略と強い精神力が見ごたえのある作品です。
ジョジョ第3部 スターダストクルセイダース(引用元:https://entertainment-topics.jp/31520)
ジョジョ第5部 黄金の風(引用元:https://www.pqnology.com/2013/07/blog-post.html)
このとおり絵がすごく独特で、小さい頃は気持ち悪いと思っちゃって読めなかったんですよねぇ。
大人になってからは、かっこよさや面白さがわかるようになりました。
わたしはジョジョはマンガとアニメで1〜6部までは見ています。
さてさて、小説に話を戻します。
この小説の主人公である岸辺露伴(きしべ ろはん)は、ジョジョ4部に出てくるキャラクターです。
ものすごく癖とこだわりの強い漫画家で、「ヘブンズ・ドアー」というスタンド能力を持っています。
「ヘブンズ・ドアー」は相手を、その人の人生が書かれている本にすることができる特殊能力で、その人が体験した出来事やその時の感情などを読むことができます。
こんな感じで顔などの皮膚がパラパラめくれて本になる…
けっこうグロテスク…(^_^;
また、この本の中に書き込むことで、相手に絶対の命令をすることもできます。
露伴先生は好奇心の塊なので、ちょっと奇妙な話がすごく気になっちゃって、都市伝説だったり怖い噂だったりに首をつっこんで、毎回危ない目に遭います。笑
そして、機転を利かせてピンチをなんとか「ヘブンズ・ドアー」で切り抜ける。そういうお話が詰まった短編集です。
感想
ほとんどマンガを読んでいる感覚で読める小説で、肩の力抜いて楽しめて、めっちゃ良かったです。
露伴先生のキャラがぶっ飛んでてねぇ。
でもそれを期待して読者は読んでるんですよね。
露伴先生にとっては、リアリティのある面白い漫画を描くことが何よりも最上位の価値。
なので、そのためならどんなことでもします。
命の危険を犯したり、全財産投げ打ったり、はっきり言ってヤバい人です。
でも同時にすごく冷静でもあるので、「漫画を描くために」ギリギリ毎回自分の命を守っています。
「死んだら漫画が描けないじゃあないかッ!!」
って直接的な台詞が出てくるわけではないんですが、絶対そういう価値基準だと思います。笑
元は『岸辺露伴は動かない』というマンガなんですが、ドラマ版もあって、これまた良いんですよ。
高橋一生さんが露伴先生をやってますが、すごく様になってます。
今回読んだ『岸辺露伴は叫ばない』に収録されている『くしゃがら』という話も、ドラマでやってたのを見ました。
この話に出てくるもう一人の漫画家・志士十五(しし じゅうご)を演じてた森山さん(森山未來)も、めちゃめちゃ印象濃くて好きです。
暑苦しくて一回会ったら絶対忘れない奴、って感じで。笑
ジョジョを見たことある人なら小説版もおすすめだし、ドラマ版は全然ジョジョ知らない人にもおすすめできます!
実写なのでグロテスクさがマンガよりは抑えられてますし。
AmazonプライムやNetflixで見れると思います〜。
以上!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!