【書評】「中村天風 怒らない恐れない悲しまない」池田光:kindle unlimited対象

こんにちはー。くまぽろです。

前から気になっていた中村天風さんについての本を読んでみました。

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「中村天風 怒らない恐れない悲しまない」池田光

中村天風 怒らない恐れない悲しまない
著:池田 光(いけだ ひかる)

★★★★☆

kindle unlimitedの対象本から何を読むか選んでいるときに、そういえば前から中村天風さんは気になってたなと思って、試しに読んでみました。
あまり長くなく、すんなり読めます。

自分の心を「絶対積極」に保って生きていこう、というお話です。
絶対積極っていうのは、相対的でなく、つまり、環境に左右されずに、自分が常に積極的(=プラス思考)でいられる、という意味。

ヨガの修行で絶対積極を体得した中村天風氏は、これが全ての人に役立つと考え、一般の人でもできる鍛錬方法を独自に考案しました。
本書では、その内容を紹介してくれています。

kindle unlimitedに入っている方は無料で読めます(2022/5月現在)。

概要

成功は、この「積極精神」についてくる。
人生「できるだけ多くの喜びを味わう」法。
「悔やまない」コツ、「心配しない」コツ。

「消極的な思い」はさっさと捨てる!

中村天風は、人生を失敗させる要因として、
次の3つの「消極精神」をあげています。

①怒る
②恐れる
③悲しむ

本書の「積極精神」で、まず「心の置きどころ」が変わります。
それによって、3つの「消極精神」がプラスに転換します!

これほど、「熱く、やさしく、面白い」成功法則はない!
Amazonより引用

感想

体の状態の鍛錬法として、「クンバハカ」というものが出てくる。

–以下、黄色い箇所は本書より引用

クンバハカ法とは、外界からの刺激やストレスに心を乱されない体勢のことである。

説明としては、「肛門を締める。肩の力を抜く。下腹に力を充実させる。」とのこと。

さらに、有事の際、つまり「いざ鎌倉」というときには、「瞬間に息を止める」らしい。
本書に書いてあるとおりに表現してみたけど、いざ鎌倉って、ガチで戦わないとやられる!ってとき…?

肛門を締めて備えたおかげで、船が難破して溺れかけたけれど助かったお坊さんの話なんかも出てきます。
(こうやってサクッと書くと、ちょっとおもしろく聞こえちゃいますね。笑)

最初は本を読んだままの体勢でやってみようとしたが、あぐらで座っているとちょっと肛門を締める感覚がつかみづらかったです。
でも、立ってやってみると、バレエのバーレッスンで意識する状態とすごく近くて(バレエやダンス歴15年くらいなので)、けっこうすんなり「あぁこの感じかな」と思えました。

バレエでは、よくバーレッスン中に先生に「お尻しめて!」って言われるんですよ。笑
 
 
本書では、普段からこのクンバハカを練習するよう勧めていて、特にをストレスを感じるときに「クンバハカ」をやれ、とのこと。

特に会社は絶好の場所だ。
苦情処理のときにクンバハカ、上司に報告するときにクンバハカ、昇級試験でクンバハカ、と職場ではストレス状況が多いだけに、練習のしがいがあり、効果も上がりやすい。
習慣化するのに、最適の環境である。

○○○にクンバハカ、の安定感すごい。笑

この他にも具体的にこういう鍛錬をすれば、ヨガの悟りの状態に近づき、絶対積極でいられるようになる、という方法がいくつか出てきます。

簡単なとこだと、ごはんの前に声を出して笑うとか、食事は50回噛んで食べるとか
呼吸操練の体の動きに関してはちょっとkindleだと絵が見開きで見れないので、やりづらかったです。
 
 
わたしは元々がだいぶプラス思考だと思うけれど、やはり周りの人の言動だったり、一時的な環境だったりで気持ちは当然揺れ動くし、落ち込むときもある。
それをコントロールできるようになったら、人生とても楽しいと思うのだ。

クンバハカと、ごはんの前に笑うこと、よく噛んで食べることをとりあえずやってみようと思います。
おもしろかったので、また天風さん関連の他の本も読んでみたい!

以上!