【書評】「アリス殺し」小林 泰三

こんにちはー。くまぽろです。

2020年の2冊目は「アリス殺し」。

「不思議の国のアリス」をもとにした、猟奇ミステリーです。

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アリス殺し

アリス殺し (創元推理文庫)

著:小林 泰三(こばやし やすみ)

★★★☆☆

現実の世界と「不思議の国のアリス」の世界が交わる、ミステリー小説。

LINEノベルで、1日3話ずつ無料で読めます。
去年の暮れからLINEノベルを使い始めたんですが、1日に読める量の制限はあるものの、無料でいろんな話題作が読めて、めっちゃ良いです。

あらすじ

大学院生・栗栖川亜理(くりすがわ あり)は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。

ハンプティ・ダンプティの墜落死に遭遇する夢を見た後大学に行ってみると、キャンパスの屋上から玉子という綽名の博士研究員が墜落死を遂げていた。
次に亜理が見た夢の中で、今度はグリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死する。
夢の世界の死と現実の死は繋がっているらしい。

不思議の国では、三月莵と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、思わぬ展開からアリスは最重要容疑者にされてしまう。
もしアリスが死刑になったら、現実世界ではどうなってしまう?

彼女と同じ夢を見ているとわかった同学年の井森とともに、亜理は事件を調べ始めるが……。

邪悪で愉快な奇想が彩る、鬼才会心の本格ミステリ。

感想(ネタバレなし)

話の展開やオチは面白かった!

毎日同じ夢を見ていることに気づき、その夢の世界が現実世界とリンクしている、という設定がまず良いですね。

ネタバレはしませんが、わたしはオチまでずっと、とある事に気づいてませんでした。
ので、「あ〜、そうだったのか〜!!」と非常に楽しめました。

しかし、次の2点の理由で★3つにしました。
 
 
・グロ注意

あまりあらすじなどを知らずに読み始めたのもあって、けっこう猟奇的なシーンや表現があることを知らなかった…。
ので、途中から、「ん、んん…?ちょっと…グロ…、え、グロいんですけど…!?」てなりました。

まぁまったく受け付けないわけじゃないので、ギリギリ読めましたが、ラストとか相当「うわぁ…´◡`」って感じだったので、苦手な人は注意してくださいな。
 
 
・アリスの知識がないと辛い

ちょいちょい「不思議の国のアリス」の知識がないとわからない単語があって、「◯◯ってなに?」と何回かぐぐりました。

わたしは「アリス」を読んだことがなかったので、キングダムハーツのアリスの世界のイメージしかなく…(・ω・)
ハンプティ・ダンプティやチシャ猫くらいは知ってますが、わからない言葉もけっこうありました。

でもこれを機会に、読んでみようかな〜。
 
 

おわりに

小説も一応読んだもの、ブログにアップしていきたんですが、どう書いたらいいか難しいなぁ。
まぁでも軽めの感想を今後もあげてこかなと思います。

以上!