【書評】「20歳のときに知っておきたかったこと〜スタンフォード大学集中講義」ティナ・シーリグ

『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』
著 : ティナ・シーリグ
訳 : 高遠 裕子

20歳のときに知っておきたかったこと

スタンフォード大学で起業家のための講座を教えているティナ・シーリグさんが、そこで教えていることやその根本にあるマインドについて書いた本。

本もとてもおもしろいが、やはり授業を受けてみたいな〜と、とても思った。
自分の実践を通して学んだら、100倍おもしろそう。

この本が伝える一番大事なメッセージは、
「みんなもっと、挑戦したり失敗したり、今までとは違うことを試したりしていいんだよ。自分自身に対して、そうする許可を自分に与えていいんだよ」ってこと。

ベンチャーに関わっている人や、クリエイターなどの仕事の人は、新しいことを試したり、常識を疑ったり、そういう目線を忘れないようにしようと思っているし、それで何かを解決した経験があれば自信も持っている。
もちろんそれでも、「常識」とか「普通」とかそういう枠にしょっちゅう囚われているのだけど、それをリフレッシュしたり新しい風を入れたりするコツも知っている。

でも、世の中にはそうでない人もたくさんいて、そういう人達がこの本を読んだら、そしてティナ・シーリグさんの授業を受けられたら、本当に人生が変わると思う。
別に起業しなくても、「自分の見方で世界を見ている」「自分で自分の可能性を狭めている」ということに気づいて、今の生活や将来についての考え方を見直すだけで、そこから先の人生がきっと変わる。

とは思うのだけど、やっぱり「変化」より「安定」を求める人とか、どうしても悲観的に考えてしまう人とかは実際いるわけで、そういう人はこれ読んでもやっぱり今の場所にとどまろうとするのかな。

それってやっぱり先天的に、あるいは子供のころの環境の影響とかで、まずそのマインドを変えていく訓練をしないと変われないんだろうか。
メンタルの強さとか、ほんとに人によって違うしなぁ。こういうマインド自体が才能の一つだよな、とよく思う。

わたし自身は、「変われる」ということが「成長できる」っていうことだと思っていて、それを求めて生きてると言っても過言ではないです。
よく考えつつ、失敗は恐れずにチャレンジして、常に変わっていける人間でありたい!