衆院選の争点を考えよう④ 原発 その2

こんにちはー。くまぽろです。

今日は、前回の続きで、
原発を今後どうしていくかについての各党の主張を見てみましょー。

各党の方針を4分類に分けてみました。
先に出てくるほうが原発に対する賛成度が高く、後になるほど強硬な反対派になります。

原発の割合を高めよう派

→なし。

さすがに、あれだけの事故が起きてしまったので、「さらに原発の割合を増やそう」と思っている政党はありません。

再稼働をしつつ、依存度を減らし、ゼロにはしない派

→自民、こころ

自民党の公約では、
「原子力は安全性確保を大前提に、重要なベースロード電源との位置づけの下、活用する」

と書いてあります。

安全性の確保はもちろんだけど、やはり安定度、コスト、温暖化対策などを考えると、ゼロにしないほうがいいだろう、という考えですね。

再稼働しつつ、いつかは原発ゼロにする派

→公明、希望、維新、民進

現実的に電力が不足している状況なので、審査を通った原発の再稼働は認めつつ、ゆくゆくは原発をゼロにする、という考えの党です。

公明党は与党ですが、ここは少し自民党と違い、原発をゼロにするべきと考えているんですね。

希望の党は「いつか」ではなく「2030年」と明記しています。
また、政権交代が起きても方針が変わらぬよう、憲法に明記することを訴えています。

民進党も以前から「2030年代原発ゼロ」を掲げていますね。

日本維新の会は、はっきりと「原発をゼロにする」と言っているわけではなくて、
「既設の原発は今後、市場競争に敗れ、フェードアウトすることになる」としています。

再稼働も認めず、いますぐ停止&廃炉派

→共産、社民、立憲民主、自由

この4党は現在ある原発も再稼働を認めず、すでに再稼働しているのもすぐに停止し、廃炉処理を進める、という方針です。

代替となる電力

全体として、原発をゼロにする、またはゼロにはしなくても依存度を下げていくという方向性なので、それには代わりの電力が必要ですよね。

これについては、ほぼ完全に全部の党がいっしょで、
「省エネの推進とともに、再生可能エネルギーの開発を進める」
と言っています。

具体的に「こんな感じで(現実的に)進めていきます。こんなスケジュールで、これくらいの予算がかかります」というロードマップみたいなものを示せているところはないと思います。

前回の記事でも見たとおり、再生可能エネルギーは現状まだ5%ほど
これから増えていくとは思いますが、まだいろいろ課題もあります。

コスト面では、世界的に見ると他の発電方法と比べてそこまで割高ではなくなってきたようです。
でも、日本ではまだ発電コストは国際標準と比べて、高くなっています。

さらに、太陽光や風力発電は、天気などによって出力に差が出るので、出力変動を制御する必要があります。
また、大量に導入するとなると、田舎のほうにしか作れないので、需要地から離れるため、送電網の増強も必要です。

このあたりもコストやスケジュールがまだ不透明な要因と思われます。

ちなみに、再生可能エネルギーの割合について、
希望の党は「30%まで向上させる」(期限には言及していない)、
社民党は「2050年までに100%にすることを目指す」
と言っています。

社民党の案は、出力が安定しないことを考えただけでも 100%は無理じゃない?って思っちゃいますね。

結論として、どう思う?

わたしは現実的に見て、再稼働は必要だと思っています。

安全審査をした上で、今ある資産を活用していくことは妥当じゃないかなと。
電気料金が下がることで、家計も助かるし、企業もコストを抑えられるわけで。

原発を不安に思う気持ちはよくわかります。
だから、ゆくゆくはゼロにしていこう、というのは良いのだけれど、今すぐに全部なかったことにするのは、ちょっと感情的すぎるというか、計画がなさすぎるというか…

経済や温暖化など、全体のバランスを見て考えていくべきではないかなーと思います。

ちなみに、海外は?

このサイト世界の発電供給量割合のグラフがありました。

国によって電力事情まったく違ってておもしろいですねー。

2020〜30年代に原発全廃を決めている国も、いくつかあるみたいですね。
ドイツ、ベルギー、スイス、台湾…
ベルギーとかスイスとか原子力が占める割合すごく多いのに、できるのか…?

参考までに、海外のデータでした。
ではでは。