こんにちはー。くまぽろです。
「この本は、分子生物学者、免疫学者としての私なりの小さなレジスタンスですーーー」
前々からコロナやワクチンに対する専門的な話をブログでされていた、荒川先生の本が2022年3月に出版されていたので読んでみました。
今回は、『コロナワクチンが危険な理由』を紹介します。
「コロナワクチンが危険な理由〜免疫学者の警告」荒川央
コロナワクチンが危険な理由〜免疫学者の警告
著:荒川央(あらかわ ひろし)
★★★★☆
なぜ重症者や死者が激増しているのか?
子どもへのワクチン接種は大丈夫か?
分子生物学者、免疫学者である荒川央さんが、コロナウィルス、PCR検査、ワクチンなどに対してどのように考えているのかがわかる本です。
内容紹介
どうしてコロナワクチンは危険なのか、本書の要点を以下にまとめます。
- 遺伝子ワクチンである
- 自己免疫の仕組みを利用している
- コロナワクチンは開発国でも治験が済んでおらず、自己責任となる
- コロナウイルスは免疫を利用して感染できるので、ワクチンが効くとは限らない
- スパイクタンパクに毒性がある
- 不妊、流産を起こす可能性がある
- ワクチン接種者は被害者となるだけでなく加害者となる可能性もある
コロナワクチンはDNAワクチンまたはRNAワクチン。コロナウイルスのスパイクタンパク遺伝子を使用。
人間に大規模に遺伝子ワクチンを接種するのは史上初。
遺伝子が細胞内でどのくらいの期間残るのか予測できない。
場合によっては染色体DNAに組み込まれ、スパイクタンパクを一生体内で作り続けることになる可能性がある。
「通常のワクチン」では抗体を作らせるためにウイルスそのものやその一部を使用。体内で抗体ができた場合、攻撃されるのはウイルス。
「遺伝子ワクチン」は人間の細胞内でウイルスの遺伝子を発現させる。つまり、接種以降は自分の細胞がウイルスの一部分を細胞表面に保有することになる。
体内の抗体が攻撃するのはウイルスだけでなく自分の細胞も。
ファイザーの内部文書によると、注射された脂質ナノ粒子(ワクチンのRNAやDNAを包んでいるもの)は全身に運ばれ、最も蓄積する部位は肝臓、脾臓、卵巣、副腎。心臓や脳にも運ばれる。
全身の自分の細胞を攻撃してしまう可能性がある。これは自己免疫病と同じ。
短期間で開発され、治験が済んでいない。「特例」承認されただけ。
そのため副反応(副作用)が起きても自己責任となる可能性が高い。
副反応は短期間で起きるとは限らず、1年後、5年後、10年後に起きるかも。そうなって因果関係を証明するのは不可能。
コロナウイルスのスパイクタンパクは、人間の細胞表面の受容体ACE2に結合する(ACE2にくっついて細胞に入り込む)。
コロナウイルスに対する抗体があると、抗体に取り囲まれたコロナウイルスは食細胞マクロファージに捕食される。通常のウイルスならこれでおしまい。
しかし、コロナは食細胞に耐性があり、捕食した細胞内で増殖したり、サイトカイン促進を促したり、捕食した細胞を不活性化したりする。つまり、免疫系をハイジャックする。
抗体を持つ人はよりコロナウイルスにかかりやすくなり、重症化しやすくなる(抗体依存性感染増強、ADE)。
猫に感染する別のコロナウイルスで猫にワクチンを接種した実験では、抗体を作ることができた猫は、むしろコロナに感染しやすく、症状も悪化。多くがADEで死んでしまう。
コロナウイルスは血栓を起こすことがある。実は血栓を起こすのに必要なのはウイルス全体ではなく、ウイルスのスパイクタンパク。ワクチンはこのスパイクタンパクのDNAやRNAを用いている。
2で触れたように、脂質ナノ粒子が最も蓄積する場所の1つが卵巣。卵巣の細胞にスパイクタンパクができ、免疫系の攻撃対象になる。
スパイクタンパクが結合する受容体ACE2は、精子の運動性や卵の成熟に働くホルモンを作るため、スパイクタンパクによってACE2が阻害されることで不妊をもたらす可能性がある。
ワクチン接種者はスパイクタンパクを体外に分泌し、副作用を他者に起こさせる可能性が指摘されている。実際症例が多数報告されている。
感想
専門的な話が多く、かなり難しめでした。
わたしは生物や医学については、今回のコロナ騒動でいろいろと調べた程度の知識しかないので、専門的な部分については正直すべては理解できませんでした。
ですが、話の要点がわからないかというと、そうではありません。
著者が訴えたいことは、素人でもきちんとわかるように書かれています。
内容は、星5級に重要な情報!
ただ、だいぶ難しくはあるので、星4にしておきました。
特に後半のほうは、論文を紹介してから、その要点の説明、というスタイルが多いので、論文内容はさらーっと読み流していいと思います。
専門知識を持っていないと、わからない部分が多いので。
どういう実験をやったのかとか、どういう症例があったのかとか、大まかにどういう主旨の話をしているのか程度が把握できれば十分です。
その後の文章で、「どうしてこんなワクチンの設計にしているのか」と著者が強く疑問に思う点や、読者が知っておかねばならないことをしっかり書いてくれています。
わたしはワクチンの本も3冊目ですし(「医師が教える新型コロナワクチンの正体」、「新型コロナワクチン 副作用が出る人出ない人」もそれぞれ以前に紹介しています)、他の医者や研究者の方の動画、ブログなどをかなり見ているほうだと思います。
なので、知っていることも多かったですが、新たに詳しく学べてとてもよかったです。特に、上記の4番の
「コロナウイルスは免疫をハイジャックできる」
という性質はわかっていなかったので、驚きました。
研究者の間ではよく知られていて、だからこそコロナウイルスでワクチンは作れないのでは、と考えられてきたようです。
最後の著者のメッセージが印象的でしたので、ここに引用したいと思います。
・・・通常ならそれぞれ数年かかってもおかしくありません。当初から私には違和感ばかりでした。
コロナ騒動の渦中でずっと考えてきた中、ワクチン接種が遅れていた日本でも大量接種が始まることになりました。(注:著者はイタリア在住)
その時、私にもできることがあるのではないか、私の知識で救える人がいるのではないかと思ったのです。そう考えたら黙っていられませんでした。
当初はブログを匿名ですることも考えたのですが、やはり実名で書くからこそ説得できる人もいるかもしれないと思いました。
私にとっては一人で静かに始めた戦争でした。・・・
(ブログ掲載 2022年1月17日)
ここでも書かれているとおり、荒川先生はnoteでブログを開設しており、本書はそれをまとめたものになります。
ブログでもほぼ同じ内容が読めると思います。
世間では4回目の接種が開始されているようですが、少しでもこのコロナ禍に違和感を感じている方は、ぜひご覧になってください。
大変勉強になりました。ありがとうございました!
以上!