こんにちはー。くまぽろです。
コロナ関連の本はこれまで何冊か読んできましたが、こちらも関連本。
現代医学に大きな疑問を投じる、『ウイルスは存在しない!』を紹介します。
「ウイルスは存在しない!~感染症の本質をリアルサイエンスで読み解く~ 上巻」崎谷博征
ウイルスは存在しない!~感染症の本質をリアルサイエンスで読み解く~ 上巻
著:崎谷 博征(さきたに ひろゆき)
★★★★☆
医学界の中でも異端中の異端だと思われる本です。
本書では、「ウイルスは存在しない」のタイトルどおり、感染症の原因はウイルスではなく、わたし達がウイルスだと定義してきたものは「エクソソーム」だと主張しています。
専門家でもすぐに真偽を判断できるような話ではないと思いますので、素人のわたしに本書の主張の真偽が判断できるわけではありません。
しかし、科学において、今までの大前提が間違っていたというのは、歴史上多々あったことだと思います。
「ウイルスに感染しても無症候の人がかなりの割合いる」
→「それって本当に病気の主因なの?」
と以前から疑問に思っていたわたしにとっては、本書は非常に興味深い内容でした。
概要
「自然界には病原性を持つウイルスは存在しない!」
現代医学の基礎を根本から震撼させる崎谷医師の力作がようやく世に出ることになりました。
19世紀後半から、謎の感染症の原因として、バクテリアではないフィルターを通過する微小物質を「ウイルス」と呼ぶようになりました。
そのウイルスの存在は、20世紀初頭の電子顕微鏡の発明によって可視化されて存在を確認されたはずでした。
しかし、歴史上、一度たりとも血液中に存在するはずのウイルスの姿を捉えたものは存在しません。
その電子顕微鏡で見ているものは、実際は細胞(細胞小器官、遺伝子)の破片やエクソソーム(細胞外小胞)と呼ばれる細胞から発生したものを捉えたにすぎなかったのです。
このことを1800年代後半から現代に至るまでの多数のエビデンスで証明しています。
さらに上巻では、コッホやパスツールたちが唱えた「病原体仮説(germ theory)」と呼ばれる、病原体が感染症を引き起こすという仮説を豊富なエビデンスで完全に覆します。
「病原体仮説(germ theory)」は、現代の遺伝子決定論や現代医学の治療のよりどころとなる“思想”であって、リアルサイエンスではありません。
現代医学が勃興して以来の100年以上を経過した現在も、私たちは深く「病原体仮説」に洗脳されたままになっていることは、2019/2020年の新型コロナウイルス感染症騒動(フェイクパンデミック)で明らかになりました。
崎谷医師が当初から、唯一日本において新型コロナウイルス感染症の本質を見抜いていたのは、この本にある無数のリアルサイエンスを積み重ねていたからです。
この本の登場によって、私たちはようやく幻のウイルス感染症というマトリックスから解放されるときが来ました。
今後はフェイクパンデミックで右往左往させられることはなくなりますので、ご安心ください。
この本は焚書(ふんしょ)の対象となるリアルサイエンスですから、後世のために大切に保管して頂ければと思います。
以下に、大まかな内容をまとめました。
内容まとめ(と一部疑問点)
病気はなぜ起こるのか
病原体仮説:微生物によって病気が引き起こされる。パスツールやコッホが主張。これに基づき、ワクチンが開発され始める。
宿主説:病気を引き起こすのは微生物ではない。微生物の感染後に病気になるかどうかは、私たち人間の体の状態である。ベシャンが主張。
細胞説:病気は、外来の病原体が引き起こすのではなく、私たちの細胞の不調から起こる。大きくは、上記の宿主説に含まれる。ウィルヒョウが主張。
なお、病原体仮説を主張していたパスツールは、「ベシャンは正しかった。微生物は何もしない。宿主の状態が全てだ。」と遺言で言った。
コッホの原則
- ある一定の病気には一定の微生物が見出されること
- その微生物を分離できること
- 分離した微生物を感受性のある動物に感染させて同じ病気を起こせること
- そしてその病巣部から同じ微生物が分離されること
コッホは、結核菌、炭疽菌、コレラ菌を発見した人。
これらのバクテリアでコッホは自身の原則を試したが成功しなかった(と本書では書かれている)。
しかし一般的には、コッホは炭疽菌で自身の法則を満たして、炭疽の原因が炭疽菌であるとわかった、と説明されている。
結核菌やコレラ菌ではうまくいかなかったことが本書では書かれているのだけれど、炭疽菌の実験にも何か不備があったのだろうか。
そのあたり触れられていないので、一般に言われていることは何が間違っているのかがわかりかねる。
ただ、本書で指摘されている以下の問題点については頷ける。
- 同じ病気であるかの診断方法が明確でない。人によって症状が違ったりする。
- ある病気の人からある微生物が検出されたとしても、健康人からもおなじ微生物が検出される。
- 微生物を取り出して培養するのが、必ずしも成功しない(ウイルスは細胞がないと培養できない)。
- 培養できた微生物を人に感染させるのは倫理上問題があるので動物で実験するが、オリジナルのヒトと同じ病気にならない。
無症候感染はどの病気でもたくさんある。
髄膜炎菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、A群レンサ球菌、サルモネラ菌など無症候性キャリアが過半数いる。
結核菌の無症候性キャリアも20億人以上存在している。
インフルエンザウイルスも77%が無症候、マラリア(蚊が媒介する原虫が原因とされている)も半数が無症候。
また、例えばコロナウイルスでは感冒症状とともに嗅覚障害があるのが特徴と言われているが、他の毒性物質への曝露(電磁波も含む)でも同じ症状になりうるので、特定が難しい。
SARSも新型コロナもコッホの原則を満たしていない。そう題する論文は出たが、必要な手順をすっ飛ばしている。
新型コロナは人工ウイルス
自然界に存在するウイルスと呼ばれているものはエクソソーム(細胞外小胞)である。
→これについては後で詳述。
しかし、人工ウイルスというものは存在する。そして新型コロナは人工ウイルスである。
新型コロナはコウモリ由来のコロナウイルスと非常に遺伝子配列の一致率が高いが、既存のコロナウイルス間でこれほど遺伝子配列の一致が見られることはない。
コウモリ由来のウイルスの受容体結合ドメイン(=宿主の細胞と結合して感染する部分)のみに突然変異が繰り返し起こって、ヒトに感染するように変わっている。
人工的に編集された形跡があるという論文もある。
またコウモリの受容体に結合していた部分がヒトに結合するようになったということは、コウモリにはもう感染できなくなったということで、ウイルスは今まで宿主としていたコウモリの中で生きられなくなる。ウイルスが自然にこうした変化をするとは考えにくく、動物を媒介して人間に感染するようになったという主張に無理がある。
インフルエンザでの人への感染実験
スペイン風邪の流行時に、実際人から人への感染が起こるのかを実験した。
インフルエンザ症状の人の痰、分泌液、血液を健康なボランティアに接種(皮下、血管内)。
または、狭い部屋に同居させる。健康な人の顔に、感染者の咳を直接かける等。
しかし、全く感染しなかった。
またこの実験中に「インフルエンザウイルス感染症と診断されてからインフルエンザウイルスなる微生物が見つかる。この微生物は、病気になって初めて産生するもので、無害の可能性がある」と指摘した医師がいる。
ウイルスと呼んでいるものはエクソソーム
ウイルスは電子顕微鏡で他のものと区別できない。たびたび細胞の破片やバクテリアなどとの誤認が指摘される。
また、生きた細胞をそのまま電子顕微鏡で見るのは、電子顕微鏡の原理的に不可能。
内因性レトロウイルスと呼ばれているものがある。
私たちの細胞の遺伝子に元から組み込まれている遺伝子配列であり、ウイルス粒子(と呼ばれているもの)を産生する。
ストレスがかかると、この配列が活性化し、体内で自分の細胞からウイルス粒子(これが実際はエクソソーム)を産生する。
こうして産生されたものは他の細胞に取り込まれる、つまり感染する(≠発症する)。
要するに、因果関係が逆で、ウイルスが原因で病気になるのではなく、他の原因で病気になったことで(ウイルスと呼ばれている)エクソソームを発するようになる、ということ。
ポリオと子宮頸がん
ポリオは農薬などに含まれる毒が原因。収穫期の秋ごろに顕著に多い。
ポリオは根絶したとWHOは言っているが、同じ症状の病気は今でもあり、病名が変えられただけ。
子宮頸がんの原因はエストロゲン製剤。
エストロゲンは、更年期障害、老人性膣炎、不妊症、切迫流産防止などの目的で使用されたが、投与を受けた妊婦から生まれた女児やその孫に子宮頸がんの発生率が高くなった。また母体そのものの乳がん発生率も高まった。
ヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因と言われているが、性交渉を行なっている人の80%はヒトパピローマウイルスを持っていて、子宮頸がんになるのはそのほんの一部。
遺伝子の水平移動とエクソソームの役割
遺伝子は異種間でも水平移動することがわかっている。バクテリアの遺伝子が、他のバクテリアや植物や動物に移動する。
昆虫から植物への移動も確認されている。
遺伝子組み換え食品は、消化管の粘膜細胞や腸内細菌に組み換え遺伝子が移動することが確認されている。
前述したように、自然界に存在するウイルスと呼ばれているものはエクソソーム(細胞外小胞)である。
エクソソームはストレスやダメージに対応するためのシステム。
これによって、遺伝子の発現を調整し、環境に適応している手助けをする。悪いものをデトックスをする役割もある。
エクソソームを取り込んでしまって、炎症や病気が起こる場合はあるのか。
→糖のエネルギー代謝が低下しているときは、細胞は無秩序に毒性物質を取り込んでしまう。
つまり、宿主の状態によって、エクソソームを取り込んで状態が悪くなることがあり得る。
「糖のエネルギー代謝が低下しているとき」について、著者の別の本で詳しく述べている模様。
エボラ、マールブルグ出血熱ウイルス、ジカウイルスなども元々ヒトや動物の遺伝子の破片であることがわかっている。
パンデミックの要因(=ストレス)と考えられるもの
新型コロナで初期に被害のひどかった地域は、大気汚染が問題視されている地域(中国の武漢やイタリアのポー・バレー)。また、同時に結核が蔓延している地域でもある。
さらには、2019年末からパンデミックが起こることは、太陽黒点の観察から予測されていた。
2019年は、太陽黒点が減少する太陽黒点極小期に入った年。
この時期には太陽からの磁場が低下するため、宇宙線量が増える。実際に宇宙線量の測定グラフは、2019年にスパイクしている。
放射線が増えると、生命体の遺伝子や環境中に浮遊している遺伝子が変異を起こす確率が高くなる。
糖のエネルギー代謝が高い人であれば酵素分解して無害化するが、糖のエネルギー代謝が低下している人にとっては慢性炎症を引き起こす炎症ゴミとなる。
感想
内容まとめのボリュームよ。笑
自分が後から見返して内容を思い出せる記事にしたかったので、わりとてんこもりになりました。
最初にも書いたんですが、
ある病気の人からある微生物が検出されたとしても、健康人からもおなじ微生物が検出される
という点に関して。
やっぱりそれを病気の主因と考えることに無理があるのでは?という考えが、各病気での無症候キャリアの割合を知ってさらに強まりました。
コロナも無症状の人いっぱいいますが、原因の一つとして見ることはできても、主因じゃないと考えるほうが自然ですよね。
あと上記まとめではほとんど触れませんでしたが、本書では感染症に関する実験(それこそウイルスがコッホの原則を満たすことを証明する実験とか)の杜撰な部分をたくさん知ることができました。
簡単に言うと、
「ウイルス(らしきもの)を毎日ネズミに数週間にわたって腹腔内注射したら、その病気になった!」
「いや、それ中身がウイルスじゃなくても、毎日ネズミに数週間にわたって腹腔内注射したらすごいストレスだから、病気になるのでは?その比較するためのコントロール実験してないよね?」
って感じです。
なかなか実験方法の詰めが甘くて恣意的だなと思ってしまいます。
本書の内容はより精査して調べるのはかなり難しいので、真偽がわからないところも多いですが、少なくとも著者の理屈の筋はちゃんと通っているように、わたしは感じました。
ちなみに、本書のその他の難点を言うと、用語のほとんどに対してその英訳が括弧書きで付されていて、正直読みにくかったです。
英語で説明する意味のあるところだけ書けばいいのではと思ってしまいました。
あと、少し日本語がきれいじゃないというか、まわりくどいというか、文章の意味をとるのに時間がかかる部分もありましたね。
コッホの原則の日本語も、4つの箇条書きなのに一部意味が重複するような書き方だったので、このブログの上記まとめでは他のサイトを参考にして簡潔なものにしました。
ですが、内容は本当に他では読めないものだったと思います。
英語でいくつかキーワードをぐぐった感じ、海外では近しい主張をされている方がいるのかもしれません。そういった記事を見つけて少し読むことができました。
この本、実は上巻なので、下巻も読みたいところです。
あと、「糖のエネルギー代謝が低下しているとき」についてこの著者の別の本がいくつかあるようなので、それも気になります。
また追って、見ていきたいと思います。
以上!